06雪祭り

全国雪祭り

☆さっぽろ雪まつり
世界中に知られているさっぽろ雪まつり。
しかし1950年に始まった当初はささやかなイベントであった。
大通公園の雪像も、地元の中高生が作った6つだけだったというから驚く。
それでも雪合戦や雪像展、氷上カーニバルのイベントをあわせて開催し、5万人あまりの人出を記録した雪まつりは翌年も開かれるようになり、札幌の冬の行事として市民に定着していった。
大雪像が初めて作られたのは1953年。1955年からは、大雪像作りに自衛隊が参加し、雪まつりの規模が拡大する。
第10回の1959年には雪像制作に2500人が関わり、テレビや新聞で大々的に紹介され、翌年からは道外の観光客も増えて大盛況。
北海道ローカルの雪まつりから日本を代表する雪まつりへと発展していったのはこの時期である。
1972年には、札幌で開催された日本初のオリンピック冬季大会をきっかけに、世界的な知名度も獲得した。
第2会場として41年間親しまれた真駒内会場は昨年で終了し、今年からは札幌の北東にあるサッポロさとらんどが新たな会場になる。
今までの枠にとらわれないさまざまなイベントが企画されているというから楽しみだ。
☆各地の雪まつり・冬まつり
かつて北国の人々にとって「雪」といえば、天から降ってくる厄介者のイメージであったといっていい。
だから雪を使った行事といっても、せいぜい横手の「かまくら」が目につくくらいのものであった。
しかし1950年代、戦後の混乱がやや落ち着きをみせた頃、雪を使って雪像や氷像を作って見せるまつりが、次々と各地に生まれる。
さっぽろ雪まつりや十日町雪まつりなど「雪まつり」と名のつくイベントの大半はこの時期に誕生している。
一方、雪氷像を見せるまつりが飽和状態になった1980年代、町おこしをキーワードに、ユニークな冬のまつりが各地に生まれている。
今回紹介した中では、昭和新山国際雪合戦などその最たるものだろう。
雪を無邪気に投げ合う東南アジアからの観光客の姿をヒントに、
「昔の雪遊びの楽しさを現代に再生しよう」
と雪合戦をイベント化するアイデアが浮上したという。
そのほかにも、稚内で開催されている日本最大の犬ぞり大会
「JAPANCUP全国犬ぞり稚内大会」(2月)
や石川県白山市の
「雪だるままつり」(2月)など、探してみればまだまだユニークイベントが見つかるかも。
寒さ体験イベント
マイナスイメージどころか、自慢や自負などタブーとされていた冬の「寒さ」そのものを楽しむイベントが登場したのも80年代である。
「しばれる」という表現がぴったりの、醤油さえも凍りつく寒波が襲う、北海道内陸部の陸別(りくべつ)町や朱鞠内湖畔の幌加内(ほろかない)町母子里(もしり)では、80年代に厳しい寒さを呼び物にしたイベントを開催し、人気を博している。
陸別の「しばれフェスティバル」の名物イベントは「人間耐寒テスト」。
零下20度以下になり、“しばれ”がピークに達する夜間から朝にかけて、バルーンマンション(雪洞)の中で寝袋一つで過ごしてもらうという趣向。
途中で逃げ出さず、無事に朝を迎えた人には、日本一の寒さを克服した証として認定証が発行される。
一方、母子里でも「天使の囁きを聴く集い」が20年にわたって行われている。“天使の囁き”とは空気中の水分が氷結して輝くダイヤモンドダストのこと。
零下20度くらいで快晴無風など限られた条件でしか発生しない珍しい現象だ。